アマガエルを飼育して約5年になります。
身近にいる生き物ですが、飼ってみると初めての発見がいっぱい!
英語でJapanese tree frogと言いますが、
高い場所を好むことはあまり知られていないのではないでしょうか。
カエルは水辺に住むものと思われがちだが、ニホンアマガエルは樹上での生活に適応していて、水辺の植物の上や森林などに生息する。春から秋まで活動し、冬は温度差の少ない地中で冬眠する。
そんなアマガエルの魅力、飼育についてこの記事では紹介していきます。
オタマジャクシを捕まえよう
なぜオタマジャクシから育てるの?
理由は2点。
2.寄生虫に寄生される前に捕まえたい
カエルよりもオタマジャクシの方が飼育がとっても簡単です。
まずはオタマジャクシから育てて、
カエルになって人工餌に慣れてくれる個体だけ育てるのもよいかもしれません。
オタマジャクシの採集時期・場所
田んぼに水が張る頃にオタマジャクシが姿を現します。
地域によって時期が異なるので、
5月から6月に田んぼ見学ツアーに出ることをお勧めします。
※農家さんの邪魔にならないように注意しましょう。
アマガエルのオタマジャクシは背面に黒い点があるのが特徴です。
オタマジャクシを育てよう
オタマジャクシの餌
野菜を食べるので飼育がとっても簡単です。
茹でた野菜を冷まして入れてあげると喜んで食べていました。
野菜の中でも、茹でたアスパラガスがお勧めです。
キャベツは水の中で浮いてしまい、あまり食べているところを見ることができませんでした。
お米も食べるそうですが、茹でたアスパラガスの方が食いつきが良かったです。
また「オタマジャクシの餌」も販売しています。
こっちの方がお手軽かもしれませんね。
ものすごい勢いで食べていたので・・・
人工餌もとっても美味しいのでしょうね。
食べている様子はこちらの記事で紹介してます↓
オタマジャクシの住環境
カルキ抜きした水道水で飼育しました。
水温は25 ℃くらいです。
カエルになる時期が近付いたら岸を作ってあげましょう!!
壁を伝って水から出ることはできないようです・・・
溺れてしまうので必ず岸を作りましょう。
アマガエルになった!育てよう
アマガエルの餌
オタマジャクシからカエルになった初めの頃はまだ尾があります。
尾がなくなったら餌を食べ始めます。
まずは、生き餌から慣らします。
最も簡単なのはアブラムシでした。
飼育当初は、夜の自動販売機に群がる小さいハエなどの虫を捕まえて
ピンセットやスポイトの先にくっつけて与えていましたが、
ハエなどはすばしっこく、捕まえるのが大変でした。
その点、アブラムシは動きが遅いので簡単でした。
ピンセットやスポイトの先端にアブラムシをつけて与え続けることで、
「ピンセットやスポイトは餌がもらえる場所」ということを覚えさせます。
しっぽが消えて2週間たっても食べてくれない個体は自然界に逃がしてあげましょう。
※元の場所に戻してあげましょう。長く飼った個体は責任もって育てましょう。
スポイトから食べてくれるようになればアブラムシから人工餌に変更します。
人工餌に慣れてくれると、野外で虫がいない冬の時期でも常に餌をあげられます。
人工餌として、レプトミンやひかりベルツノを与えています。
アマガエルの住環境
温度は20℃から高くても30℃まで。
湿度は70%ー85%を保ちます。
冬場は冬眠させないように、20℃以上をキープするためにヒーターを使用しました。
冬眠前に十分餌を食べていれば餓死をすることはないのですが、
十分餌がもらえていない状態で冬眠すると・・・
そのまま永眠…ということもあるようです。
水場も設置してくださいね↓
【更新】2020年には住環境をより自然に近づけてみました↓