第38回京都大学地球環境フォーラム
「カエル、ヘビ、カメ研究の学際的展開」の中で、
筑波大学の合原准教授による講演
「情報学で紐解くカエルの合唱法則」を聴講しました。
何とも面白そうな研究!
しかもオンラインで聴けるというのが嬉しいですね^^
研究紹介の中で特に面白いと思った内容をまとめました。
カエルのオスとメスの見分け方
アマガエルはオスしか鳴きません。
先生はオスとメスの見分け方として、
オスの「喉の色」と「喉の皮膚の伸び」に注目されていました。
オスは鳴き袋とも呼ばれる鳴嚢(めいのう)があるので、
オスの喉は黒ずんでいて、喉の皮膚が伸びるとのことでした。
(喉の皮膚を伸ばして確かめたのかな…と想像してしまいました(笑))
アマガエルの合唱の法則
田んぼから捕まえてきた2匹のオスのアマガエルの鳴き声を録音し、
それぞれの鳴き声を解析した結果を紹介していました。
アマガエル2匹がどのように鳴くか、というと・・・
2匹で鳴くときは、2匹が交互に鳴く!
のだそうです。
確かに、我が家のアマガエルのオス2匹もお互いの声に被らないように、
交互に鳴いているようでした。
じゃあ、3匹で鳴くときはどうなのでしょうか・・・?
(1)3匹のうち2組が交互に鳴く
(2)バラバラに鳴く
(3)3匹が順番に鳴く
さて、どれでしょう?
ということで、考えてみました。
![](https://kaerusanblog.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_3713-scaled-e1575035975223.jpg)
(1)かな?(3)はさすがに協調性がありすぎるでしょう(笑)
と思っていたら、
正解は(1)と(3)でした!
周りのオスの鳴き声と被らないように、鳴いているのだそうです。
アマガエルさん、鼓膜で周りのオスの声をしっかり聴いているのですね!
![](https://kaerusanblog.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_8288-scaled-e1575035229155.jpg)
えっへん
先生は、このアマガエルの合唱の法則について以下のように考察していました。
・オスがメスを呼ぶために鳴いている
・オス同士はなるべくタイミングをずらして鳴くことで、メスに自分のことをアピールしているのでは?
野外調査でも分かった 合唱の法則
その他にも、田んぼでの調査の話も、面白かったです。
夜行性のアマガエルたちの鳴く様子を観察するために
カエルホタルという機械を作製していました。
カエルホタルは、音に反応して光るので、
近くのカエルが鳴くと光ります。
カエルホタルを田んぼの周囲に置き、
田んぼ全体の様子をカメラで撮影していました。
カエルホタルが光っていることを観察した動画を解析することによって、
カエルが交互に鳴くことを証明していました。
野外でも、先述の「合唱の法則」が証明されたということですね。
![](https://kaerusanblog.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_8288-scaled-e1575035229155.jpg)
屋内でも、野外でも、ちゃんとカエル界のルールを守っているんだケロ
とでもカエルたちが言っているようです。(笑)
余談 講演と我が家のカエルたち
講演の中で、何度もアマガエルの鳴き声を聞くことができました。
講義中に我が家のアマガエルのオス2匹も、
リアルに鳴いてくれました(笑)
ちゃんと、鳴き声をずらして・・・まるで
![](https://kaerusanblog.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_3713-scaled-e1575035975223.jpg)
僕たちもちゃんとできるんだよ♪
と、言っているかのようです。
第38回京都大学地球環境フォーラム「カエル、ヘビ、カメ研究の学際的展開」