カエルが鳴く仕組み
意外と知られていませんが、カエルはオスしか鳴きません。
鳴き袋とも呼ばれる鳴嚢(めいのう)という器官を使って鳴いています。
鳴嚢は柔らかな袋状の皮膚で、これを膨らませて喉で出した声を共鳴させて大きな音にします。
出典:海老沼剛『カエル』、誠文堂新光社
鳴き始めたオスの口の下が黒くたるんで見えるのは、
この鳴き袋があるからです(下の写真のお腹についているものは小石です)。
一方で、メスは口の下は白いです。オスかメスかを知る手段にもなりますね。
オスが鳴いている様子は以下の記事を参照ください。
カエルの鳴き声の種類
では、カエルはどのようなタイミングで鳴くのでしょうか。
海老沼剛著『カエル』を参考にまとめました。
同じに聞こえるアマガエルの鳴き声でも、用途を使い分けているようです。
余談(うちのアマガエルたち)
うちのアマガエルたちは、私の声を聞くと鳴きます。
当然、私の声といっても普段の声ではなく・・・
アマガエルの声に似せた声に反応します(笑)。
私の声に反応して鳴く声は、
繁殖にかかわる①求愛音、②縄張り音のどちらかと思われます。
広い野外においては、複数のオスで一緒に鳴いた方がメスに見つけてもらいやすくなります。
そのため、近くでオスが鳴いていたら一緒に鳴くようです。
クワックワックワッ(メスよ、来いー。みんなで鳴こう♪
一方で、近くにメスが来た時には、一緒に鳴いていたオスは突然ライバルとなります。
クワックワックワッ(この子は俺のものだ)
メスは声の良し悪しでオスを選ぶと言われています。
カエルのオスたちは自分が選ばれるように、一生懸命、大きな声で鳴いているのでしょうね。
以上、アマガエルの鳴き声の話でしたー